三船敏郎が「スター・ウォーズ」のオビ=ワン・ケノービ役を断った理由

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ジョージ・ルーカスが三船敏郎に「スター・ウォーズ」のオビ=ワン・ケノービ役をオファーした理由については、明確には分かっていませんが、ルーカス自身が「スター・ウォーズ」制作にあたり、日本の映画や文化に影響を受けたことが明らかになっています。

ルーカスは、特に「七人の侍」や「羅生門」など、黒澤明監督の作品に強い影響を受けたと語っており、三船敏郎は黒澤明監督の映画に数多く出演していたことから、ルーカスにとっては理想的なキャスティングだったのかもしれません。また、三船敏郎は、日本映画界で最も有名な俳優の一人であり、国内外で高い評価を得ていたことも、ルーカスが彼を起用する理由の一つだったと考えられます。

三船敏郎が「スター・ウォーズ」のオビ=ワン・ケノービ役を断った理由は、その背後に様々な事情があったようで。詳細に解説していきます。

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【初めに】

1970年代後半

映画『スター・ウォーズ』のオビ=ワン・ケノービ役を三船敏郎が断った理由について

様々な噂や伝説が語られてきた

一説には、ギャラ交渉が合わずに断ったというものや

英語が堪能でなかったために断ったという説もある

しかし、実際のところはどうだったのだろうか

【三船敏郎と「スター・ウォーズ」】

1970年代後半

三船敏郎は、当時「世界最高の映画スター」として知られていた

一方、「スター・ウォーズ」は、未知のSF映画として世界中で話題を呼んでいた

この時期、映画『レッド・サン』などに出演していた三船敏郎は

ハリウッドからも多くのオファーを受けていました

その中で、三船敏郎がオビ=ワン・ケノービ役を断ったのは、いくつかの理由がありました

【理由1:脚本に興味が持てなかった】

三船敏郎は、当時の『スター・ウォーズ』の脚本に魅力を感じず

オファーを断ったと言われている

また、三船敏郎は、自分が演じる役に深い思い入れを持ち

脚本に納得がいかない場合は、出演を辞退することが多かったようです

【理由2:自分が演じるキャラクター像に不満があった】

三船敏郎は、自分が演じるキャラクター像に不満があったとも言われている

当時、三船敏郎は日本国内だけでなく

世界的に有名な俳優であり

そのキャリアや地位を背景に

自分が演じるキャラクター像に対して十分な意見を出せる立場にありました

三船は「自分には和製ジェダイを演じたいという希望があった」と述べています

和製ジェダイとは

日本的な美学を取り入れたジェダイ・ナイトのことです

三船は、ジェダイ・ナイトには武士道精神が込められていると考え

自分ならより深くその部分を表現できると感じていたようです

しかし、製作側は三船がオビ=ワン・ケノービを演じることを望んでおり

三船が希望する和製ジェダイとは違ったキャラクター像を求めていたようです

そのため、三船は役を断る決断を下したとされています

【理由3:「スター・ウォーズ」の世界観に馴染めなかった】

三船敏郎がオビ=ワン・ケノービ役を断った理由として挙げられるもうひとつの理由は

単純に「スター・ウォーズ」の世界観に馴染めなかったことです

三船は、日本の歴史や文化に基づいた映画に出演することが多く

自分が演じるキャラクター像に対しても強いこだわりを持っていたとされています

そのため「スター・ウォーズ」の世界観にあまり共感を持てず

自分には合わないと感じたようです

また、三船が出演を打診された頃は

「スター・ウォーズ」がまだ公開前で

世界中で大ヒットすることも予想されていませんでした

そのため、当時はあまり注目を集める作品ではなかったのかもしれません

【三船敏郎が断った後のキャスティング】

三船敏郎がオビワン・ケノービ役を断った後

ルーカス監督はアレック・ギネスをオビワン・ケノービ役に選びました

ギネスは、三船敏郎が演じることを予定していたオビワン・ケノービとして

名声と賞賛を得ることになりました。

ギネスは、当初は映画製作に対して熱心ではなかったが

脚本に感銘を受け、オビワン・ケノービ役を受け入れたとされています

そして、ギネスは役作りのために

映画のプロットや脚本を読み込むだけでなく

西部劇の映画やテレビ番組を観賞して

古い侍映画を見て、彼自身の演技に取り入れたとされています

【三船敏郎とスター・ウォーズの関係】

三船敏郎は、オビワン・ケノービ役を演じる機会を逃しましたが

スター・ウォーズとの関係は続きました

三船は、1977年にスター・ウォーズの公開後に

映画の成功を祝うパーティーに招待されました

パーティーで、三船はルーカス監督と出会い、互いに好感を持ちました

ルーカスは、三船に対して

自身が製作する次の映画の脚本を送ったりしていました

ほかにもスピルバーグ監督からの出演依頼を受けたものの

スケジュールの都合で出演できず

残念がっていたというエピソードが伝えられています

【まとめ】

三船敏郎がオビ=ワン・ケノービを断った理由は

スケジュール調整やキャラクター像に不満があったことが挙げられます

彼は、仏教に傾倒しており

自分の信仰に沿わないような役柄や

自分が演じたいと思っている役柄については

しっかりと考え抜いてから決めていたとされています

また『スター・ウォーズ』のプロデューサー側も

三船敏郎のキャスティングを熱望していたものの

断られたことを受け、代わりの俳優を探すこととなりました

三船敏郎は、世界的な俳優として

日本映画の黄金期に数々の傑作作品に出演し

その演技力や存在感で多くの人々に愛されています

そのため『スター・ウォーズ』に出演したらどんな役柄を演じていたのか

三船敏郎ならどう演じていたのか、という想像も膨らみます

しかし、彼自身が踏み出すことのできなかった道であることも事実であり

もし三船敏郎が出演していた場合

『スター・ウォーズ』は今とはまったく違った作品になっていたかもしれませんね。

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