第2週目がはじまりましたね。やっぱり興奮すると熱が出てしまう舞、そんな舞を祥子ばあちゃんは、となりでやさしく語り掛けます。その時、祥子さんが皮を剥いていた柑橘、あれなんでしょうか?みかんよりも皮は堅そうですし、ちょっと酸っぱそうな色味でした。薄皮もとっていたのでオレンジではなさそうです。
五島列島含む長崎・佐賀あたりは柑橘系の種類は沢山ありそうです
色はオレンジではなく「黄色」
種もちょっと多めに入っているようでした
どちらかというと「甘い」よりも「甘酸っぱい」といった感じでしょうか
それに該当しそうな柑橘が1つありました
それは「ゆうこう」です
【幻のゆうこう】
かつて佐賀藩であった長崎市の土井首(どいのくび)地区と外海地区という限られた地域に
わずか100本ほどの自生樹が確認された「ゆうこう」は
長崎市伝統の香酸柑橘で、産地化を進めています
キリシタンと深く関わりのある地域に多く自生していたことから
キリシタンが伝えたのではないかという、歴史的興味を抱かせる説もあるほどです
見た目はユズやカボスに似ており
果肉はやわらかく、甘みのあるまろやかな酸味が特徴で
香りはザボンやユズに似ています
土井首や外海地区では、昔から家の周囲に栽培されており
飲料、調味酢、マーマレード、ローションなど
地域に根付いた果物として幅広く利用されています。
平成20年10月には、伝統的な食文化を守る活動を行っている
スローフード協会国際本部(イタリア)より
食の世界遺産「味の箱舟」に認定されました。
【味の箱舟】
「味の箱舟」とは、各地域の伝統かつ固有な在来品種など
希少な食材を守ることを目的とし
世界共通のガイドラインで選定
地域における食の多様性を維持する世界的な取り組みです
ゆうこうは、香酸柑橘系に分類されるため、酸味はありますが
糖度10度以上と甘みが強いのも特徴
苦み成分であるナリンギンやネオヘスペリジンをほとんど含んでいないので
美味しさ、まろやかさが際立ちます。
【色々な有効活用ができる ゆうこう】
ゆうこうの皮と青唐辛子、塩を混ぜて胡椒にしたり
果実に竹ストローをさして果汁を飲んだり
お風呂に浮かべたりと、地域に根付いた果実
地元の人たちは「ゆうこうは捨てるところがない」といいます
また近年では、強すぎない香りが料理の邪魔をしないとして
国内外を問わず、料理人から注目されています





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