舞ちゃんの友人・久留美ちゃんがせっかく「特待生」を勝ち取った、その夜に、お父ちゃんのあの姿は残念無念でなりません。久留美ちゃんは大雨の中、舞ちゃんの家に向かい入れられましたが、雨にずぶ濡れになった状態、そのまま放置していると【低体温症】になり命の危険を伴います
【低体温症】
低体温症とは
深部体温(体の中心部の温度)が35度を下回ることにより
体の機能を正常に維持できなくなる状態です
低体温症は温度によって重症度が変わり
深部体温が32~35度の場合は軽症
28~32度では中等症
20~28度になると重症となります
重度の低体温症になると凍死につながるおそれがあり大変危険です
中等症以上では、死亡率が40%にのぼるというデータも報告されています
雨に濡れて、長時間身体を放置していると
低体温症になる確率なり命を落としかねません
ましてや3月は夜は寒いので
久留美ちゃんの姿は可哀想で見ていられませんでした
【低体温症のおもな症状】
低体温症のおもな症状は
体が冷えることによる激しい震えや意識障害などです
症状が進行すると最悪の場合
呼吸や心臓の動きが停止するおそれがあります
低体温症が起きていても
本人は低体温症にかかっていると気付かないケースも少なくありません
低体温症に気付くポイントは体の震えです
体温が下がると、まず筋肉が震えて体温を上げようとします
しかし、カロリー(エネルギー源)を使い果たしてしまうと体の震えは止まり
その後はわずかな時間でも命を落とす危険性が高まります
【低体温症を防ぐ方法】
低体温症は体が冷えることと
体の冷えを補う十分な体温を作り出せなくなることで発症します
体を冷やす大きな要因は次の3つです。
- 低い気温
山などでは、標高が1,000m上がるごとに気温はおよそ6度下がるため、標高が高い山へ行く際は気温の低下に注意しましょう
- 風の影響
風の強さも体温の低下に大きな影響を与える要因です。風速が1m強くなると、周りの気温がおよそ1度下がったように感じます。風を防げる服を着て、風に直接当たらないようにするなどを心がけましょう
- 体が濡れた状態
体温がより奪われやすくなる原因には、雨や汗によって体が濡れている状態にあることが挙げられます。体温の低下を防ぐためにも、雨が降っていたらレインウェアなどで濡れないようにするほか、濡れた服を早めに取り換えることが重要です
低体温症を防ぐためには
熱を作り出すために食べ物を食べて
カロリーを摂取することも大切です
カロリー摂取のためには
炭水化物をこまめに摂るのがよいでしょう
舞ちゃんのお母さんが甘酒をつくってくれて
身体の中から温めたのは最善の方法だったのです


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