月曜日からの「舞い上がれ」では舞の将来に影響を与える「ばらもん凧」が登場します。この五島列島の民芸である「ばらもん凧」について調べてみました
ばらもん凧とは五島の方言で
「ばらか」に由来し
「荒々しく 向こう見ず」「荒くれ者、元気者」
と言う意味に用いられています
日本列島の西端に位置している五島列島の福江島に
古くから作り伝えられたのが、この「ばらもん凧」です
【独特な絵柄】
「ばらもん凧」の絵柄は
全体の上部が「鬼」、中段部が「武者兜の後ろ姿」、下段部が「嵐の中の渦」をデザインされており
嵐の中鬼が真正面から兜をくわえたままでも前へ進み続ける
敵に後姿を見せぬ勇猛な武者を表現しています
このばらもん凧の特徴として絵柄の中にクルス(十字架)の形があり
隠れキリシタンの島、あるいは八幡船の基地として
歴史をもつ五島であるだけにその特徴及び
出所は不明であるが興味深いものがあります
【「ばらもん凧」は、おじいちゃんの腕の見せどころ】
男の子の初節句(旧3月3日)現5月5日に
我が子を思う親、祖父が作り、
天高く揚げながら凧の上部に付けられた「うなり」で独特の唸声をだし
子供の厄を払い無事成長と立身出世、家内安全を祈願しました
現在、ばらもん凧を手に入れるには
お店で買ったり、作ることができる知り合いや親せきにお願いするのが一般的
しかし、昔は子どもが初節句を迎えると
当たり前のようにおじいちゃんやお父さんが作っていました
それらに同じデザイン、同じ色合いのものはなく
それぞれが個性を出しながら作っていたといわれています
出来栄えが各家庭で違うことから
当時は「おじいちゃんの腕の見せどころ」といわれていたそうです。
ヒロイン岩倉舞はこの「ばらもん凧」をみて
「ばらもん凧」のように空高く飛びたい
そして、空へのあこがれはパイロットを目指すキッカケとなっていきます










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