舞ちゃんのお父ちゃんの工場が大変なことになっていますね。今回の話は色々とビジネスに係わるお話が会話の端々に出てきました。少しまとめてみます。
【これまでの話の流れで浮かび上がったこと】
・お父ちゃんの工場では働く人の数が少なかったので、仕事を断ることもかなりあったようだ
・検品作業など徹底していなかった(疲れからもあるかもしれない)
・既製品(規格品)ばかり作って、工場の強みを持っていなかった
【検証】
「仕事を断っていた」
ということですが、仕事はリスクを分散させる必要があります
1か所のお得意だけでは、そこがダメになった時に
共倒れになるからです
お得意先は小さな仕事でもいいから沢山もつことで
リスクを分散させることができるでしょう
「検品作業など徹底していなかった」
これは取引先でお父ちゃんが言われていたことです
ネジをピカピカにする、たしかに大変な事ですが
市場のニーズを把握していなかった
プロフェッショナルの仕事を徹底していたか?
疑問に残りますね
「値下げもしない」と怒鳴られていましたが
これは交渉の話なので触れません
「既製品(規格品)ばかりで、工場の強みを持っていなかった」
町工場では親会社からの注文に答えて製品を作る
これは当たり前のことだと思います
うちの会社はこれが出来ます
これを作るのに自信があります
そんな工場の強みを持っている所は
少ないかもしれません
今回、特殊ネジの製作を受けて来たお父ちゃん
これが上手くいけば光明が見えるかもしれませんね
人がやらないことをやるからオンリー1になれるのです
【下町工場が世界中から注目される工場へ変身した布施金属工業】
話はドラマから変わりますが
まさに独自の強みで変身した工場が大阪にあります
世界的スーパースターのレディー・ガガ
SNS総フォロワー数約2億円、グラミー賞13回受賞、CDセールス世界7000万枚以上
レディー・ガガからぶっとびオファーを受けたのは大阪・東大阪市にある布施金属工業
3代目の西堀広希たちが手掛けているのはタタキ板金
タタキ板金は人の手で叩いて仕上げる
レディー・ガガからのオファーは日本公演の衣装を作ってほしいというものだった
オファーをしたのは2014年の日本公演の衣装
ある日本の超一流デザイナーにオファーして描いてもらった
デザイン画の中から選ばれたのが「フナコシ」氏
デザイナーの船越保孝さんはオファーをうけ
2週間で20パターンを考案し
その中から選ばれたのが金属であるアルミを使った衣装
デザイナーの船越保孝さんはメタリックな衣装を
アルミで作ってくれる企業を探していた
大手は大量生産しか受けてくれず、町工場も一点物は設けにならないと断られていた
船越さんはやけくそで様々なキーワードを入れて検索した
そして、西堀さんの顔が出ていた布施金属工業のHPを見つけた
西堀さんの工場は2008年のリーマン・ショックなどで
売上は全盛期の約2割まで落ち込んでいた
常識ではだめだと思い
注文は断らないと決めたのだという
そんなこともアリ断らない工場ということで
30~40しかなかった取引先が
現在は世界中に3000以上の取引先があるという
まさにオンリー1な工場の鏡である



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