岸田文雄首相は衆院予算委員会の答弁で、将来的に倍増をめざすとしている子ども政策の予算について、「来年度の骨太の方針に倍増への道筋を示す」と述べ、来夏までに財源とあわせて明らかにするとした。しかし、木原誠二官房副長官は2月21日夜の報道番組で「出生率が上がってくれば倍増が実現される。効果がなければいつまでたってもできない」と述べた。
岸田総理は倍増という言葉をよく使う、プロ野球の契約更新でもよくつかわれるが、正しくつかわれている言葉だとは思えません。子どもが増えれば児童手当などの対象者数が増えるので、結果的に「倍増」が実現するとの考えを示したものだ。
【明確に金額を言うべき!!倍増のトリック】
岸田氏は、有識者でつくる「全世代型社会保障構築会議」で
年末までに必要な支援策を議論した上で
来春発足のこども家庭庁で「体系的にとりまとめる」と説明
財源については「社会全体でどのように負担するのか、考え方を整理をする」と話した
倍増という言葉はなんとも口当たりのいい言葉だろう
予算1億円が2億円になって
1億円アップしましたより
倍増しました、といった方が凄い得した気分になる
例としてプロ野球の契約更改で説明しよう
1000万円から2000万円に倍増
1億円から1億1000万にアップ
同じ1000万円アップでも倍増という言葉を使ったほうが
凄く得した気分になりますよね
昔、プロ野球選手で

去年は1000万から3000万に3倍増
今年も同じくらいの成績だから
さらに3倍増で9000万円は貰えるな!!

今年もお疲れ様でした
来年の年俸は5000万円です

えっ!?
3倍増の9000万じゃないんですか?
おかしいんじゃないですか?

去年は頑張ったから2000万増だったでしょ
今年も同じくらい頑張ったから2000万増の5000万だよ
普通考えたらわかるでしょ
毎年、何倍も給料が増えるわけないでしょ
このやり取りからわかる通り
言葉のとらえ方でかなり両者の額に開きがでます
岸田総理が言っている「子ども予算倍増」
耳障りのいい言葉ですが
もともとそちらに駆けている予算が少ないので
倍増と言っても他の予算から見ると額は小さいはずです
倍増は「10円が20円になっても倍増ですからね」
騙されないで!!
「こども予算倍増」どこの予算を増やす
木原氏は倍増が実現する時期について「期限を別に区切っていない」とも述べた
「子ども予算は、子どもが増えればそれに応じて増えていく」と語り
「もしV字回復して出生率が本当に上がってくれば、割と早いタイミングで倍増が実現される」と述べた
これは子どもが増えて、対象が増えれば医療費や子供手当が増えるので
結果倍増になるだろうという言い回しである
一方で木原氏は
「効果がなければ、倍増といってもいつまでたってもできない。効果のない予算をずっと使い続けることにもなりかねない」と主張
「有効な政策を打てれば、早めに倍増が達成できる。なるべく早く達成できるように努力する」と話した
子供の出生率が悪いのは、その後の生活費や養育費に不安があるからだと
アンケートや世論調査でわかっているのに
そこに何もしないで子供だけドンドン産めと言っているような解釈になる
「子供産んだら何とかなるだろう」って言っているようなものだ
子供が生みやすいような環境などを作るために予算を使う訳じゃなくて
子供が増えたら予算も膨らむでしょ?っていうのは
ちょっと信じられない話だ

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