週が明けて、「舞いあがれ」の新たな展開が始まりました。約束の短歌をつくるのに苦しむ貴司くん、そこに秋月さんが差し入れを持ってやってきます。貴司くんは秋月さんはお茶を飲みながら、秋月さんの過去を聞き、自分との境遇に重ね合わせていました。そこに舞ちゃんが物産展のお土産を手にしてやってきます。
舞ちゃんが目にしたのは、いつもなら自分がそこにいるはずの、お茶を飲みながら、円卓を囲んでいる、そんな風景でしたが、そこに舞ちゃんが入る場所はありませんでした。
舞ちゃんの居場所
舞ちゃんがデラシネに通っている時は
お茶を入れたり
円卓を囲んで楽しく会話したり
貴司くんの短歌を詠んだり
居間(小上がり)に上がって
貴司くんと他愛のない会話をするのが
普通であり舞ちゃんの居場所でした
しかし、秋月さんが来てからは舞ちゃんは
居間にすら上がっていません
デラシネには舞ちゃんの居場所がなくなってしまいました
これは貴司くんの短歌じゃない
苦しみながら短歌を絞り出している貴司くん
舞ちゃんは貴司くんに出来た1首を見せてとお願いします
「水底に 影を預けて 釣られゆきし 川魚らの 形群れおり」(梅津貴司)
舞ちゃんは意識的に貴司くんらしくない短歌だと思ったでしょう
それを察知してか
貴司くんも”ごめん、わかりにくいかぁ”と舞ちゃんの反応を気にします
そこに秋月さんが紀貫之の”本歌取り”ですねと
舞ちゃんにマウントを取ってきます
”本歌取り”とはもともとある短歌をオマージュさせる技法です
「水底に 影しうつれば 紅葉ばの 色もふかくや 成りまさるらん」(紀貫之)
すでにそこには貴司くんのオリジナリティがなくて
舞ちゃんはそこで
”これは貴司くんの短歌じゃない”
と筆者は言ってあげて欲しかった
しかし、苦しんでいる貴司くんを前に本音がいえず
デラシネをあとにする舞ちゃんでした
またあの柏木(?)公園で
デラシネをあとにする舞ちゃんですが
あの公園に差しかかったところで秋月さんが傘を届けに来ます
この公園は
柏木くんと別れた公園で
悠人お兄ちゃんが低体温症で倒れていた公園です
何とも舞ちゃんにとって縁起の悪い公園です
お受け取る舞ちゃん、2人の間に何とも言えない空気が流れます
そこで秋月さんが
”わたし、梅津先生と話していると、包み込まれるような、安らぎを感じるんです”
と舞ちゃんに歩み寄ってきます
それは舞ちゃんも思っている気持ちです
続けて
”もっと一緒に居たいと思って・・・”とも言われてしまいます
その気持ちも舞ちゃんが貴司くんに抱いている気持ちのはずです
さらにダメ押しで
”歌人として一番大事な時に、そばにいることに悪く思わんといてください!!”
舞ちゃんは秋月さんの言葉に言い返せず立ちつくすだけでした
これでこの公園は秋月さんにマウントを取られた公園にもなってしまいました
何とも舞ちゃんにとって縁起の悪い公園ですね
これからの舞ちゃん達の三角関係が気になりますね

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