「峰屋」を守るためとはいえ、お祖母ちゃんはとんでもない”ウルトラC”を出してきました。姉・綾と万太郎は姉弟ではなく、従妹同士だったそうです。綾はお祖母ちゃんの娘の子なので四親等となりますので、結婚は可能のようです。
植物学をあきらめる努力をする万太郎
東京から戻った万太郎ですが
竹雄に言われた言葉に自分の境遇を考え
「峰屋」の当主として生きていくことを心に決めます
戻ってからは当主として振る舞い
植物学の資料などは箱にしまい押し入れの中に入れました
しかし、植物のことを考えずに「峰屋」の仕事をしている万太郎は
ゆっくり寝ることができず、万太郎を心配した竹雄は
タキに万太郎のことを伝えました
女だから酒に携われない姉・綾
万太郎と違いお酒のことに興味があり
幼少期には酒蔵に入ってタキに叱られ
晩飯抜きというキツイお仕置きを受けたこともありました
綾は”糀”の醸し出す甘い匂いに惹かれ
成長した現在でも酒蔵への憧れは変わっていません
蔵人・幸吉に”糀”のことを教えてもらい
お酒の品評会に持って行ってもらいたいと
幸吉と一緒にち「峰の月」よりも
ちょっと辛口のお酒を造ってみたりしますが
タキに一喝され実現はしませんでしたが
益々、お酒への情熱が増しているようでした
酒蔵が「女人禁制」だった理由
はるか昔、口噛み酒を仕込む際に必要な米を噛む役目は
巫女や穢れのない処女のみが行なったとされています
酒造りの最高責任者「杜氏(とうじ)」という言葉の由来は「刀自」といわれています
「刀自」とは、神道における戒名と同等の意味をもつ”霊号”として
女性のみに使われる敬称だったようです
「刀自」という言葉は、家庭における”主婦”の意味でも使われていました
一般的な家庭では、酒は味噌などと同様に
女性の手で造られることが当たり前だったのですが
江戸時代以降「女性は家庭で糠を触るため、それが酒造りに必要な菌に影響を与えてしまうため」など
実際に影響が出そうな理由もありますが
女人禁制のもっとも大きな理由として推測されるのが
月経からくる”血の穢れ”の意識です
一説によると、”穢れ”という言葉には「気が枯れる」という意味があり
この”穢れ”を振り払う行為として
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国から戻って来たときに
川の水で身を清めた「禊(みそぎ)」が生まれたとされていて
このことは昭和20年代初頭まで、一般的に信じられていたようです
他の理由としては、江戸時代に酒の仕込みが大型化し力仕事になったため
女性の手に負えなくなったことが挙げられます
女性の追い出すというよりは
危険な業務から保護するという側面が強かったのかもしれませんね
血縁でも四親等から婚姻が可能
現在でも血の繋がった同士の結婚が可能です
自分からみて四親等以降の傍系血族であれば、結婚する事が出来るのです。
具体的には
自分から見て『甥っ子や姪っ子の子』や『おじおばの子である“いとこ”』といった
親族以降の親等数である傍系血族であれば、結婚が可能です
万太郎で考えると
母・ヒサは一親等
祖母・タキは二親等
タキの娘(綾の母)は三親等
綾は四親等になります
タキの万太郎と綾の婚姻は可能という事です
しかし、万太郎と綾の気持ちもあるので
もし夫婦になったら問題は全て解決しそうですが
ちょっと無理のある祖母・タキから提案でしたね
コメント