”万太郎”は母:ヒサの好きな「バイカオウレン」を取って、ヒサを元気づけようとしましたが、残念ながら”万太郎”は間違った花を摘んできてしまって、大きな涙を流します。”万太郎”が摘んできた花は「セツブンソウ」といって、それこそ雪がチラチラとする節分の季節に咲く花なのです。あの薄暗い中で、「バイカオウレン(梅花黄蓮)」と「セツブンソウ(節分草)」なんて見分けがつきませんよね。
バイカオウラン
バイカオウレンはその名のとおり
ウメに似た形の白い花を咲かせる常緑の多年草です
山地の森林内にある、腐植質に富んだ湿った場所に生えています
花の直径は1.5cmほどで、白い花弁に見える部分は萼片です
花は、根元からまっすぐに伸びた高さ3~10cmの花茎の先端に1輪咲きます
花弁は蜜腺に退化しており、黄色く目立ちます
蜜腺の先端の広がっている部分(舷部)は平たく皿状で
雌しべの花柱(雌しべの細い部分)はまっすぐです
葉は5枚の小葉からなり、革質で光沢があり、葉脈がへこんでいます
根元からほふく枝を伸ばしてふえるので
自生地では群生しているのが普通です
花言葉は「情熱」「2度目の恋」「魅力」「忍ぶ恋」
セツブンソウ
セツブンソウは関東地方以西の主に太平洋側に多く見られ
古くより節分のころに花が咲くのでこの名前があります
石灰質の土壌を好み、晩秋から冬の間に
地中深くにある黒褐色の塊茎から白い芽を伸ばし始めます
そして、冬の終わりから早春のころに
白い花弁のような萼片を5枚開きます
葉は深く裂けた灰緑色で、晩春には地上部を枯らして休眠します
ときに大群落を形成し、一面に白い花を咲かせる「春植物」ですが
近年は開発や盗掘のために激減し、各地で保護が始まっています
「セツブンソウ(節分草)」の花言葉は「微笑み」「光輝」
「らんまん」に出てくるバイカオウレン
母・ヒサが好きな花”バイカオウレン”ですが
変種に、シコクバイカオウレンがあり、四国山地の特産です
姿や性質はほとんどバイカオウレンと変わりません
しかし蜜腺の先端がコップ状で、雌しべの花柱が曲がっています
「らんまん」に出てくる
ヒサが好きなバイカオウレンは
シコクバイカオウレンかもしれませんね
同じキンポウゲ科の花の
バイカオウレンとセツブンソウの違いは
花茎に葉(苞葉)が付いていないのは「バイカオウレン」(梅花黄蓮)で
花茎(花の下部)に葉が付いているのが「セツブンソウ」(節分草)です
ほかにキンポウゲ科の仲間には
フクジュソウ(福寿草)やミスミソウ(三角草)があります
コメント
らんまん、スタートは竜馬の登場に?が付いた以外は無難と思います。牧野富太郎というモデルをいい加減に扱うことはないでしょうから期待しています。今回もテーマ曲が難しく、口ずさめそうも無いのは残念。あまちゃんのように歌詞無し曲もいいのでは。朝からテンポのいい音楽で元気になりたいものです。